『オルタネート』感想/加藤シゲアキ

花 A.読書記録


◆ オルタネート ◆
  
学生時代の青春。
  
自分は学生時代にどういうことで幸せを感じ、
どういうことで悩んでいたのか。
振り返えさせられる作品だった。


 
3つの物語が代わる代わる描かれていたが、
わたしの中では、尚志の言動に熱くなった。
 
蓉のSNS(オルタネート)を始められない理由は納得ができた。
自分もTwitterが流行り出した頃、なかなか始める気にならなかったのが懐かしい。
 
久しぶりにビジネス書ではなく、
小説を読んだが、やっぱりいいな‥
  
 
▫️〇〇とは‥
  
・オルタネート → 1.交互に起きる、2.交流する、3.代わりのもの、代理人、補欠
(本作品ではマッチングアプリの名前)

・ウィークエンドシトロン → フランス生まれのレモンケーキ。「週末に大切な人たちと食べるケーキ」という意味。

  
▫️印象に残った言葉
  
・「やさしいって自分のことを思ったら、もうやさしくないよ」
 
・口にしちゃいけない言葉がこの世にはたくさんある。
 
・ウィークエンドシトロン。週末に大切な人と食べるためのレモンケーキ。
 
・なんでやねん、なんで俺が俺の亡霊にしばかれなあかんねん。
 
・この空間に見覚えがあった。誰もいなくなった『ボニート』だ。ひとりで叩き、ひとりで暴れ、ひとりで慰めていたあの頃。
 
・全部を選ぶことはできない、という父の言葉が頭に響く。
 
・きっとその頃には桂田も、少しはマリーゴールドにちかづいているはずだ。
   
・「マリーゴールドはさ、別にトマトを助けようとなんて思ってないわけ。ただ咲いてるだけで、そうなってる。なのにふたつはとてもいい組み合わせなんだ。それって最高じゃない?お互い自分らしく咲いてるけど、助け合って共生してる

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